深夜流れる「ニキータ」は少し悲しく、少しなつかしい

ニキータ [DVD]
お風呂から出るともう12時なんかはとっくに過ぎていて、夫はソファでうたた寝をしてしまっている。
夫を起こすタイミングをはかりつつ、深夜番組に目を移す。
画面には「ニキータ
あの画像を見た瞬間、私はひとりぼっちだったあの時間を思い出す。
ひとりぼっちの休日。
ひとりぼっちの部屋で観る映画。
少し悲しく、少しなつかしいあの時間。
世の中から自分だけが置き去りにされたような感覚に包まれた。
遠く離れてしまった人のことを考えた。
「こうやって私は結局1人なのだろう」とぼんやりと考えていたあの日々。
うたた寝する夫を見つめ、もうあの時間が帰ってこないことを思う。
永遠に続くように思われたあの日々。