日記
ここ最近、ほとんど映画を見ることが出来ていない。理由は単純。時間がないのだ。
仕事で英語を使わなければいけないことになりそうで、映画を見てのほほんとしていた時間が大幅に英語学習に取られている。
ここ2年くらい「勉強しています」と答えるくらいに英語に取り組んでいるのだが、漠然と「外人みたいに話せる日は来るのだろうか?どう考えても無理では?」ということを考えていた。
先日ふと、風呂上りにテレビに流れていたルチアーノ・パヴァロッティのインタビューを見ていたら、ひとつの結論に達した。
私の英語のゴールはパヴァロッティだ。
もちろんパバロッティはイタリア人なので、外国語として英語を習得したはずである。そうなのだ、やはり私が日本語をあやつるように英語をあやつりたいと考えるのはまちがいであった。
画面を通して話すパヴァロッティの英語は非常に聞き取りやすく、単語もごく簡単なものを使っていた。そうだ、英語は会話をするためのひとつの手段でしかない。目的は相手とわかりあうことだ!と鼻息あらくなる私。
あー、私の頭に流れ出す「椿姫・乾杯の歌」
高らかに歌うパヴァロッティ。
ありがとう、パヴァロッティ。うん、頑張るよ、私。
さらにこのインタビューの中で、私を驚かせるパヴァロッティ。
途中、突然咳き込んだ。「ゴホ、ゴホ、ゴホ」
心配するインタビュアーにパヴァロッティはこう答えた。
「うん、蚊が入っちゃってね」
コップに入った水を口に含むパヴァロッティ。
そして、「ガラ、ガラ、ガラ、ゴックン」
うがいをして、そのまま水を飲み込むパヴァロッティ。
「食べちゃったよ、ははは」
えぇぇぇぇぇぇ!深夜なのに爆笑する私。
もっと生きてて欲しかったよねぇ、こういう人には。
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