「二十歳の原点」 高野 悦子

二十歳の原点 (新潮文庫)
「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」
高野悦子さんが鉄道自殺を遂げたのは、1969年の今日。
その日に間に合うようにと、一気に読んでしまいました。
いつも強くあろうとする彼女、それは人間はとても不確かで弱いことを知っているから。
もっともっと自分には勉強が必要だと感じながら、日々好きな男のことで一喜一憂する自分との葛藤。
人はだれでも演者である。そのことに善悪はないのだと思う。
ご冥福を心からお祈りしたいと思います。