ささやかな楽しみと押しつぶされそうな苦しみ

10日にBS2で放送予定の「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」が楽しみで仕方ない。
マイライフ・アズ・ア・ドッグ [DVD]
1回目は後半は涙でぐちゃぐちゃになってしまった。
そして続けさまに、2回目を見たら冒頭から涙で見られるものではなかった。
あの音楽が効いてくるんだよなぁ。


今の私はライカ犬より幸せだと、言える、だろうか?
ものの見方はそれぞれで、ある、けれど。


ブランド品を買いあさったり、人にいばりちらしたり、そんなことで気が晴れる人生だったらよかったのに。


つまりのところ、私は弱いのだ。
革命戦士を夢見た彼らよりも、もっと、もっと。
弱い自分を美化したいだけなのだ。
こんな文章を書いている時点で、ダメなのだ。


夢が無いから弱いのか、弱いから夢が見られないのか。
どちらも換わらないような、気、モ、スルガ。


自分の頭で考えているふりをして、自分の頭を持ち合わせてもいない。
人の言葉を借りてきて、さも、分かったようなことを言う。
滑稽だ。
だけど、それに気づかないみんなも、滑稽、かもしれない。


「生きていることに意味は無い」と以前の日記で書いたけれど、そんな私こそが一番「意味」を求めているのだろう。
だから、こんなに、毎日、涙、ば、かり、流してしまうのだろう。


昨日、本当のことを言ってしまった。
「私は何が幸せか分からなくなってしまった」と。
ひどいことを言った。
そんなことを言ってしまう自分は、本当に卑怯だ。
あんな悲しい目をさせてしまって、私は本当に卑劣だ。


ここから抜け出して、どこに行きたいかも決められない私は、そんな卑怯なそぶりでココにいつづける。


だけど、ひとつずつ思い出そう。
楽しかったことを思い出そう。
その思い出が、ここに導いてきたのだから。


そうして、私は私を取り戻したいと思う。
かつて頑なにまで「自己」にこだわっていた、あの頃の自分を取り戻すのだ。


「心のないやさしさは、敗北に似てる」


この数年間、私の頭からはなれないこのフレーズがいつか消えてなくなりますように。


もう、だめ、だ、なんて、ことは、な、い、と信じることからはじめてみ、ようか。