テレビ日記

風の果て|NHK木曜時代劇
居眠り磐音から続きでスゴ録が取り続けていたので、私の木曜日は時代劇づいてしまった。
「風の果て」はなんとも不思議な時代劇だったように思われる。特に昨日は最終回だったのだが、最後はひっそりとしたものだった。主人公の心の解説も特に無く、その胸のうちは見ている私たちの判断にゆだねられた。
主人公は佐藤浩市。主席家老を務め絶大な権力をふるってきた佐藤浩市が、人生を振り返り、己の進退を考えるクライマックスだった。最後の言葉はとても興味深かった。
人は必ず老いてゆく。どんなに躍動的な心を持ち続けたとしても、その通りに自分自身の体を動かし続けるのにはやはり、限界がある。体の衰えは、心に不安な影を落とす。そうして、人はひっそりと表舞台を新しい誰かに明け渡すのだろう。