「THE JANE AUSTEN BOOK CLUB」

少し前になるが、ずーっと観たかったこの「ジェイン・オースティンの読書会」をやっと見ることが出来た。そして、想像以上に話に引き込まれてしまい、しばらくたった今でも時折思い返すことがある。
私にとって群像劇はおとぎ話のようなものだ。群像劇は必ず最後になんらかの「つながり」を見せる。そのつながりがもたらす圧倒的な幸福感が私を虜にするのだろう。
さて、この読書会は個性的な女性メンバーにまじり、ジェイン・オースティン初心者の男性グレッグが参加する。このグレッグを演じるヒュー・ダンシーは「いつか眠りにつく前に」でも印象的な役を演じていた。そして、見事に私はヒュー・ダンシーにうっとりしてしまった。(レイヤーケーキでダニエル・クレイグにうっとりしたときよりは少し冷静に)
また、エミリー・ブラントがくそ真面目なフランス語教師を演じているのだが、これもまたぴったりとはまっていて良かった。彼女が出る作品はこれからも必ず見たいと思う。
群像劇と同じくらい「誰かをちょっとずつ好きになっていく過程」というものが私は大好きであり、その2つが取り入れられたこの「ジェイン・オースティンの読書会」が面白くないわけがない。
観終わった後には「人を好きになることの素晴らしさ」に浸れる、そんな素敵な映画だった。
ヒュー・ダンシーアスペルガー症候群を演じる「アダム」の主演だ。これもとても楽しみ。
同じアスペルガー症候群ジョシュ・ハートネットが演じた「モーツァルトとクジラ」はとてもいい映画だった。以前にも感想を書いたが、2回見て、2回とも同じ気持ちで観ることが出来た素晴らしい映画だった。
モーツァルトとクジラ [DVD]

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