映画日記&読書日記

父と暮せば 通常版 [DVD]

父と暮せば 通常版 [DVD]

宮沢りえちゃん主演。最初は広島弁がなかなか聞き取れなくてついていくのが精一杯だった。
だけど、だんだんと慣れてきてそのうち安心してきた。方言ってなんだか心地いいものだ。
前半はほのぼのとして、のんびりと見ていた。だけど、後半はすごかったなー。泣いたよ。
戦争はいかん。今までいろんな話や映画や歌や何かでそれは分かっていたけれど、この映画は私にそのことを一番リアルに感じさせた。

ジェイク・ギレンホール目当てで見た。湾岸戦争もの。リアルな戦場で、リアルを見失っていく若者たち。
平穏な場所に戻ったとき、彼らは考える「リアルはどこに?」だけど、戦場でさえそれを感じられなかったものたちに退屈な日常の中でそれを見つけられるわけがない。残ったものは、搾取された自分。やっぱり戦争に意味なんてないのだ。

マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ (ヴィレッジブックス)

マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ (ヴィレッジブックス)

映画は、最初のメロディが流れてきただけでもう泣きたくなる。
何年か前にブックオフで100円で購入してやっと読み終えた。映画との印象はまったく違った。
まず、イングマルが思ったのよりずっと雄弁で大人に描かれていた。
子供の体をもち、すぐれた経験はなく、いろんな気持ちだけをもてあましているイングマルがすごくよく描かれていた。ママの具合が悪くなってきてからの部分は、読むのがすごくつらくなってきた。けど、前半よりもぐいぐい文章にひきつけられていって、結局前半部分の数倍の速さで読み終えてしまった。
最後にはイングマルは完全に青年になってしまった。それがとてもさびしかった。