映画日記

「PROOF」

グウィネス・パルトロウアンソニー・ホプキンスジェイク・ギレンホール。もちろん目当てはジェイク・ギレンホール。だって好きなんだもん。
わりと小難しい言いあいが多いので、大雑把な人が見ると鬱陶しいかも。数学が好きな人って、やっぱりなんか共通する性格みたいなものがあるように思える。夫も数学がとても好きという人種なので、納得できるところが多かったようだ。私もそんな夫と暮らしているので、揉め事が起こったときにひとつひとつ検証していくような話し合いにはすっかり慣れている。
キャサリングウィネス・パルトロウ)とハル(ジェイク・ギレンホール)は、小難しくぶつかりながらも引かれて恋に落ちる。
1夜あけて心を許したキャサリンはハルに一冊のノートを手渡す。このノートに大喜びするハル。
それが二人を遠ざける。だれもキャサリンの話を信じない。彼女はまったく思ってもいない「証明」をしなければならなくなる。そしてそれは、今までにしたことのない証明なのだ。彼女の人生の証明だ。これほど「証明」って何?と考えさせられるとは思わなかった。証明しようとすればするほど、なぜだか事実から遠のいていくように思われる。その理不尽さ、悲しさ。
だけど、彼女は彼女の人生に立ち向かっていくのだ。穏やかに。

グウィネスには正直まったく期待していなかった。しかし彼女はキャサリンを見事に演じていたと思う。ちょっとやつれた感じも、役にとてもあっていたと思う。あんなに激情する演技にあれほど引き込まれるとは思わなかった。この映画の見所はグウィネスだと改めて思う。