映画日記

さよならみどりちゃん

さよならみどりちゃん [DVD]

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あなたのことが好きだから、私のことも好きになってよ。
この言葉だけを取り出してみたときは、その異常さがよく分かる。
ある人のことがとても好きになる。相手はとても思わせ振りで、自分に好意があるのは間違いない。そして自然にセックスを行う。だけど相手は相変わらず、自分以外の人間にもふらふらしている。
そんなとき、冒頭の言葉が出てしまうのではないだろうか?
気のあるそぶりを見せたら?キスをしたら?セックスをしたら?人が人を好きになるのは、強制や義務から?
モテモテ男を好きになり、最初は思う「ホントに好きじゃなくてもいいの」と。だけど関係が続けば続くほど、そう思い続けるのは困難だ。それでも冒頭の言葉が自分から彼を遠ざけてしまうのは分かりきっているので、ずっとその気持をごまかし押し殺す。
よくある話だけど、全然モテモテではなく生きてきた私でも冒頭の言葉を言われたら困る。その要求をうまく飲めるかは言った相手にかかってくるからだ。その時点で若干の好意があったとしても、その後殴り続けられたり、気がめいるようなことばかりされたとしたら、とても相手の要求は飲めないからだ。
まあ、冒頭の言葉を言いたくて悩んでいる方は、「ま、そんなこと言ったって無理だよな〜。」と諦めて、その人といる時間はなるべく自分が楽しいように過ごしてください、ということです。