映画日記

「AMADEUS」

これは、もう、何十回見たかわからないくらい見た。でも、先日何年かぶりに見た。ここ数年で私を取り巻く状況は劇的に変化をしていて、私のものの見方も考え方もずいぶんと変わってしまった。今の私が見ても面白いのだろうか?という疑問をすこし抱えつつ、鑑賞開始。
結果として、中学生の私と今の私の感想はまったく同じ。面白い。好きな場面も一緒だった。さらに子供の頃より、サリエリがあんまり嫌な感じじゃなく見られた。結論としては、大人になってから見たほうが面白かった。
私が一番好きな場面は、モーツァルトが最後息も絶え絶えになりながら作曲をしていて、サリエリがそれを手伝うところ。あの場面は、何回見てもぞくっとくる。モーツァルトサリエリも作曲に関してはプロなのだ。だから、二人の作業はとても素晴らしい手際のよさで進む。しかし、その順調な作業の中で、サリエリは圧倒的な才能に打ちのめされる。圧倒的な敗北にもかかわらず、サリエリは光の中にいるようだ。神様との面会を許されたもののように。
憧れと嫉妬、そこに流れる美しい音楽。
最後、病院の中でさえ、サリエリは光に包まれているように思えた。