映画日記

「CHILDREN OF MEN」

素晴らしい、文句なし、買ってよかった。映像も話も、もちろんクライヴ・オーウェンもすべて私好み。
「かけがえのないもを大切に思う気持ち」
文字としてはわかる、だけど今までの人生で本当に心のそこからそんな気持ちになったことがあるだろうか。大切なものを目の前にして、それが「かけがえのないものだ」と思える瞬間があっただろうか。「大切なもの」はいつも失ってから「かけがえのないものだった」と気づかされてきた。だけど、この映画のある瞬間に私の心はまさに「かけがえのないものを大切に思う気持ち」で満たされた。人生においてもそんな気持ちになれることはめったにないのに、映画を見て本当にそんな気持ちになった。一瞬映画を見ている自分という状況に混乱してしまうほどに、ものすごく奇跡的な瞬間だった。これはただの映画ではないのかもしれない。
映像と話とクライヴ・オーウェンが見事に溶け合い、いつの間にか私の心を共鳴させていたのだ。すごい、そんな映画はじめてだ。なんか、書いてたらだんだん興奮してきた。
その後に見た夢にさえも入り込んできた。どこまで影響されるんだ、自分。


アンチョビ評価 ★★★★★