映画日記
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2006/09/27
- メディア: DVD
- 購入: 18人 クリック: 381回
- この商品を含むブログ (1254件) を見る
いろんなところがすごく丁寧に扱われている感じがして、女の人が好きな映画というのもなんとなく納得した。どうでもよさそうな映像がいちいち丁寧な感じがするのだ。
そして、なんといっても「料理」の素晴らしさを改めて感じられる。
最近私は料理をしていてすごく不思議な感じがしていたのだ。たとえば、肉じゃがを作るとき、そこには様々な行程が盛り込まれる。さらにじゃがいもが煮くずれしないようになど、細部にまた多くの工夫がある。そうして食卓に運ばれた肉じゃがは素晴らしくおいしいのだが、食卓までの道のりがこんなに険しくなくてもいいのではないかと、ふと思ったのだ。
じゃがいも、にんじん、たまねぎ、牛肉。すべて生ではちょっと食べずらい。でも、さっと炒めるとか、ゆでるとか、それだけでも食べられないことはない。だけど人はじゃがいもの面取りをし、あくをとり、ことこととそれらを煮詰めていく。そうして出来上がった料理は、丁寧に作れば作るほどおいしかったりもする。
この映画を見た後には、無性に丁寧に料理を作りたくなった。私にとっては、そういう映画であった。