映画日記

「AEON FLUX」

シャーリーズ・セロンの美しさを堪能。話は思ったより興味深かった。
人が生きる意味。生き続ける意味。大切な記憶。そんなことを考えさせられた。
最近、風邪をひいたり、ひどく体調を崩したりすることが続いていたせいか、私は自分の体が衰えることに関して考えてばかりいる。重いものを運ぶとき「何歳までこれが運べるのかしら?」とか、階段を上るときに「この段差がきつく感じてくるのは何歳から?」とか。人は衰え、出来ないことが増えていく。目も悪くなって、好きな本や映画を見ることも面倒になるかもしれない。耳も遠くなって、大好きな音楽も楽しめなくなっていくかもしれない。今までそんなことを考えたこともなかったけれど、確実に私はいつかそうなるのだ。
私には子がない。このまま、私が年老いてこの世界からいなくなったとき、私には残せるものがあるだろうか。死ぬまでに残すべきものと私は出会うことが出来るのだろうか。出会えたとしても、私には残すだけの気力がそのとき残っているだろうか。
今の私に出来ることは、老いと死が私の足をつかむその日まで、懸命に生きることだけなのだと、改めて、思う。