テレビ日記

http://www.nhk.or.jp/sekaimachi/
今、一番好きなテレビ番組を聞かれたら、たぶんこれ。
レポーターはなく、カメラが旅行者の目線であるようになっている。ナレーターはその時々で変わる。一番好きなナレーターは中嶋朋子
ひたすらその街を歩く。とにかく、朝から夕方まで歩く。画面右下に地図が出ていて、どんな歩き方をしているのかがよくわかる。そして歩く途中で、地元の人に声をかけ、時にはいろいろと連れまわされる。夕日があたり一面をオレンジ色に染めるころ、街歩きは終わる。番組のテーマ音楽も大変素晴らしく、特にこの夕方の場面では胸がぎゅーっとなる。
「終わることへの寂しさ」で胸がいっぱいになる。
世界を旅する旅行者の憧れのような街歩き。ガイドブックを片時もはなさず、お決まりの名所・旧跡をめぐる旅しか出来ない我々は、「あの路地を曲がった世界」にあこがれる。
「地元の人しか通らない道」「ガイドブックにはのらないようなひっそりとした店」
あこがれるけれど、なかなか自らの旅行では実現しにくい。しかし、この番組は見事にその世界を疑似体験させてくれる。
これから訪れる街、もう訪れた街、そして決して訪れない街。私はこの先どれだけ見知らぬ街へいけるのだろうか。そんなことを考えながら、この「街歩き」を楽しむ。