DVD映画日記

「Stranger Than Fiction」

A.今、私は文章をパソコンで入力している。カチャカチャカチャ・・・。
B.彼は、今日の出来事を思い返しながら、ただ画面を見つめ文字を入力していた。それが、この後の悲劇を招くことをもちろん彼は知る由もなかった。
ある日突然、自分の人生がB的になっていることに気づいた男の悲劇と喜劇。
見終わった後に、「人生ってなんだ?」と考えずにはいられなかった。
朝起きてから夜眠るまで、私の人生はどこかで文章にされて語られているとしたら。自分で選んだと思ったすべてのものが、すでに選ぶことが決められていたとしたら。そんなことを考え出すと「運命」という単語に行き着いてしまう。うーん。
もちろんこの映画の設定としては「運命」とは全然関係ないので、主人公は「運命もどき」に一生懸命抵抗する。「運命もどき」と対峙することで彼はどんどんと変わっていく。「運命もどき」と対抗するためにはじめた自分改造を肯定的に受け入れていくことで、彼は新しい「人生」といえるべきものを手に入れていく。
ウィル・フェレルのキレっぷりが好きな人には物足りないかもしれないけれど、少しかわいいウィル・フェレルは堪能できるはず。さらにマギー・ギレンホールがとてもかわいらしい。山本モナに見えてしょうがなくても、マギーはかわいかった。